氷河期世代サラリーマンが脱サラして漫画家になるまで その1

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6月19日にヤングジャンプで連載中の漫画「夜明け後の静」が発売される。

単行本が発売される時、よくやられるのが販促のカウントダウンイラストだ。
発売10日前あたりから絵とともに単行本発売まで残り10日!とかやるアレである。

hide「というわけで私もカウントダウンイラストでも書きましょうかね」
「それは面白くないですよ。漫画家は常に読者が喜ぶことをしなければダメです。それが数字に繋がるのです。」
hide「では何が面白いでしょうかね」
「hideさん自身ですかね」
hide「えっ?普通の人生しか歩んでないですけど」
「バリバリの氷河期世代が13年以上もサラリーマンやった後脱サラしてヤンジャンで連載とか、どう考えても頭おか…普通じゃないですよ。きっとみんな興味津々ですよ」
hide「そうでしょうか」
「そうですよ」
hide「私のことを赤裸々に書けば読者が喜ぶと…」
「喜ぶと良いですね」
hide「…」

というわけでこれから10回に分けて、如何にして氷河期世代のサラリーマンが脱サラして漫画家になったかを書こうと思います。
さっぱり結果を出してない人間が自分語りをするのは死亡フラグだと思うのだが、まぁ背に腹は変えられぬという奴である。

まずは小学生時代から。
私はこの頃から漫画家になりたかった…訳では毛頭無い。

そもそも絵もそう上手くない(今もだが)
この頃、友人3、4人で好きな漫画(「ハイスクール奇面組」「ブラックエンジェルズ」)の模写をして見せっこなどをしていた。
だがその中で異常に絵が上手いヤツがおり、彼にはどうしても勝てなかった。
なので将来絵に関する仕事にだけは就かないだろうと思っていた。
勝てない勝負は最初からしないに限るという子供であったのだ。へたれである(今もだが)

だが当時の私には妙な癖があった。
ゲームなどでどうにも腑に落ちないところは無理矢理脳内補完する癖だ。
私は子供の頃にゲームに嵌っていたのだが、、当時のゲームは恐ろしいほど表現力が低く、それ故ストーリーも至極簡単だった。
王様が勇者に対し、悪い大魔王がいるからそいつ倒してこの世界を救えとかそんなのばかりであった。

子供の頃からこれが非常に疑問だった。
そのへんをうろついているスライムに3回体当たりされただけで瀕死になる自称勇者に対し、王様は世界を救えとのたまう。
そのくせ援助といえばひのきの棒に雑草に300円のみ。
パワハラってれべるじゃねーぞ、一体この王様は何を考えてるんだやる気はあるのか?という疑問が沸く。
こうなると、もうどうにも妄想が止まらなくなる。
この国は深刻な財政不足で兵に与える給料すら事欠くので仕方ないとか、この王様こそが大魔王であり勇者の血を根絶やそうとしているとか、
実はもっと悪い超大魔王が居てそいつを倒すためにもっと優秀な勇者に経営資源を集中しているので数字が未知数な新規プロジェクトにまで予算が回せないのだとか、
夢をもてない現代の若者に対し道を差し伸べる人づくり革命の一環だとか、理不尽な理由を無理矢理解決する妄想を無理矢理ひねり出していた。
やな小学生である。

そしてそうした考えを纏める為に、その話をコマ割してノートに描いた。
コマ割と言ってもA5のノート1ページに30コマくらい描いて針金人間がなんか喋っているだけのものだが、今にして思えばこれが生まれて初めて描いた漫画かもしれない。

そんなある日、本屋でゲームの攻略本を立ち読みしていると、やたらリアルなグラフィックや、これまで簡素すぎたストーリーではない、世紀末的なリアルな世界観を持ったゲームについて知る。
その衝撃は相当なもので、それはファミコン用ゲームだったのだが私はファミコンを持ってなかったので、ひたすらそのゲームの内容を想像して断片的な情報を繋げてストーリーを妄想していった。
そのゲームの名を「女神転生」と言った。

約10年後、私はこのゲームを作っている会社に入社することになるのだが、その話はもう少し後で。

[ 2018/06/09 05:02 ] 企画 エッセイ | TB(0) | CM(1)

富士3

hide先生の半生にはすごい興味あります°˖✧(≧▽≦)✧˖°
とくに、サラリーマンという生き方を変えて、自分の人生をつかみにいく際の気持ちをすごく知りたいです!
ネットで反響があったらhide先生のことを多くの人が知るキッカケになるやもしれません!
[ 2018/06/09 19:06 ] [ 編集 ]

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