1巻分ネーム

名称未設定 1のコピー

連載ネームがそろそろ1巻分となる。

現在描いている編集部では、単行本1冊を一つのパッケージとして、どうすればより魅力的な商品になるかを考えながら編集し、その内容に見合う話を単行本単位で考えていく。
一方スペリオールではとりあえず3話分考えて連載開始、あとは思いついた話をその都度原稿に落としていく感じで随分フリーダムだった。
そのため昆虫ムスメは実にフリーダムな漫画になった。なってしまった。

では漫画制作においてどういうやり方が一番正しいかというのは、多分無い。
それぞれの編集部の異なるやり方が漫画の多様性に繋がっている。それが漫画文化の裾野を広げている。
とりあえずこちらの編集部では、商品力というものよりこれまでより重視するというスタンスのようだ。

商品というからには売れなければならず、売れるためには読者の事をよく考えないといけない。
読者が好きそうな展開は何か、好きそうなキャラは何かを常に考えて、緻密に配置し、計算づくで作品を描かないといけない。
それが売れるということだ。
常に読者ありき。読者のために。
これを肝に銘じ、漫画作りを進めたい。


…と考えるのは、ある意味大間違いかもしれない。

作家の司馬遼太郎は、読者の事を考えて小説を書いた事は一度も無いという。
その理由は「何で俺に他人の事がわかるんだよ!」という至極最もな理由だ。
読者の為に~なんてことはこれっぽっちも思っていなかったらしく、じゃぁ誰の為に書いているかというと、
俺の為だ。俺が読んで楽しむ為に書いている。
らしく、どうしても「これ面白いかな~?」という時は奥さんに読んでもらって意見を聞くという。
さ、さすがである。

編集長が仰っていたが、売れる漫画とはファンサービス溢れる漫画であるという。
これにもう一つ追加すると、まずその漫画は自分自身をサービスしているかどうかが重要な気がする。

商品を作れと言われ本当に売れる要素をくっつけただけの商品しか作らないのはやはりダメで、そこに作家性が無いといけない。
そうでないと短期的には売れても長期的には売れないし、残らない。
漫画は商品である以前に作品であり、商品とはただの加工製品ではなく売れる作品と言うことだ。

またしても月並みな言葉になってしまうが、常に楽しんで描くことを忘れてはいかんということであろう。
かといって楽しんで描いたものは全て売れるというわけでも無いのがツライところだが…
[ 2017/08/14 06:33 ] 漫画修行 6)次の連載~現在 | TB(0) | CM(4)

僭越ながら

 藤子Fさんは楽しんで描いたと言っていたのは打ち切りになった21エモンぐらいだそうです。
 亡くなる前に描かれた、 未来の思い出 で主人公の漫画家は編集者に「君は漫画をパターン化して描くべきではなかった。悩みながら描かないといけなかった」と言われています。
[ 2017/08/14 17:01 ] [ 編集 ]

楽しんで描けたら後悔も少ないと思います。

頑張ってください。
[ 2017/08/30 14:56 ] [ 編集 ]

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[ 2017/08/31 20:36 ] [ 編集 ]

通りすがりに失礼します。石川さんのツイッターからたどり着いた者です。
勝手ながら自分の意見を言わせて頂きますと、漫画には作者の「哲学」が重要であると
自分は考えています。
ストーリーは事件が起こっている時が一番面白いと思いますが、それを解決するときに
作者が「こうあってほしい、これが自分の意見だ」という考えがないと落とし所がつかないと思うんです。
そしてさらに言うなら、事件は「まだ誰も答えを出していないこと」を扱うと面白さがぐっとアップすると思います。「答えを出していない」というのは、キャラクターが「どちらを選んでも正解ではない」という場面に立ち会うことです。そういう時こそ、作者の写し鏡であるキャラクターが一番光る時だと自分は思います。
[ 2017/10/11 01:36 ] [ 編集 ]

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