アフタヌーン持ち込み

連載ネーム持ち込み7箇所目。
今度はアフタヌーン編集部。

相変わらずでかいビルの講談社へ。
そしてアフタヌーン持込では相変わらず定番?のソファールームへ通される。

暫く待っていると編集さんが来る。
早速ネームを読んでいただく。
一方離れた所で同時に別の作家の持ち込みが始まった。
遠目でも「ドカッ」とか「バキッ」などの効果音が描かれているのが見えて、少年漫画のようである。
ああやっぱり効果音のレタリングって重要だよなぁ…とぼんやり思っているうちに編集さんがこちらのネームを読み終わる。

感想。
ト書きが多いのが気になるが、歴史ものとしては世界観が良く描けている。
ファンタジー漫画ではないけれど、ファンタジー性があって良い。
歴史を扱った日常ものという着眼点も良く、それも描けている。

編「けれどそういう漫画はアフタヌーンには合わないのですよ
hide「なんと

アフタヌーンはなんというか、かなり作品のキャラや世界観をとことん掘り下げた漫画を得意とするようで、キャラが生かしきれない日常ものは不得意分野、らしい。

hide「アフタヌーンはなんとなく、企画持ち込みよりかは四季賞から新人をコツコツ育てるイメージがあります」
編「そうですねぇ…持ち込みやスカウトも含めて、外部からの作家は他の編集部よりかはあまり熱心に入れないかもですね…」

なのでこの雑誌でやるとしたらもっと自分をガツガツ掘り下げるようなネームが必要なんだろうな、と思うが…
なんというか、そういうレベルじゃない何かを感じる。
色々話している内に、なんとなく自分と雑誌が求める感性にお互いの齟齬が見えてくるのだ。
ヒバナほどでは無いが、これはあかん持ち込みのパターンである。

作家が漫画の企画を通すには実績が一番なのであるが、新人クラスの場合元々それはあまり期待されていないところがある。
そうなると最終的には編集部との感性勝負になる。
感性が編集部と合えば企画は通りやすいし、合わなければ通りにくい。
感性が合わなくてもなおどうしてもその編集部でやりたい場合、相手の感性に合うように作品を作り変える方法が無くも無い。
けれどそれをやると後々お互いが不幸になりそうである。
感性が合わない所で無理にやっていこうと歯を食いしばるのは無駄な作業であり、その場合はスパッと撤退した方がお互いの為に良いと考える。
こちらと同じ気持ちを、多分向こうも感じているだろう。
持ち込みをするというのはこういう空気を知ることでもある、と思う。

編「とにかくそういうわけでアフタヌーンはかなり癖がある雑誌なのです」
hide「はい」
編「(昆虫ムスメの単行本を見つつ)でもhideさんはもっと癖があるので、eヤンマガあたりが受けるかもしれません」
hide「は、はい」

と言いつつこれ以上回ると流石に首が絞まるので、取り合えず手持ちで頑張ることとする。

これにてアフタヌーンへの持ち込みは終わる。
当然ながら名刺も無し。
脱サラ後初めて描いた作品もアフタヌーンではさっぱり進まなかったし、どうもこちらとは色々相性が悪いようである。
でもアシスタント先を紹介されてこの世界に引きずりまれてしまったのもこの編集部がきっかけだったりするので、人生何がどう転ぶかわからないもんである。

次回はラスト、ヤングジャンプ!

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