ヤングジャンプで「夜明け後の静」連載中です!

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ヤングジャンプで「夜明け後の静」を連載しています。
価値観がガラリと変わってしまった世界で人はどう生きるか…という真面目なテーマで考えていたら色々あってこうなった。
公式&試し読み
ご感想などをいただけると嬉しいです。

何卒よしなに!
[ 2028/02/08 01:56 ] お知らせ | TB(0) | CM(-)

海賊版

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先日昔通っていた学校の先生と食事をした。
色々あって今漫画家をしていると話をしたら、この海賊版だらけの現在で食っていけるのかと言われる。
むむむ。どうなんだろうか。

教えてもらったその海賊版サイトでは、検索欄に読みたい漫画の名前を入れると、違法アップロードされたそれが出てくるらしい。
そこで試しに世界一面白い漫画「東京昆虫ムスメ」を検索してみる。
…………
………
……

無いじゃないか!

マイナーすぎる漫画は海賊すら放置するのである。
ぐぬぬ…
著作権侵害云々はとりあえず置いておいて(置くな)、サービスという視点で見ると片手落ちでは無いかこれは。

規制や法整備も大事だけど、むしろ海賊版使うのめんどいと言える程のアプリを作ったほうが早い気もする。
まず定額制サービスにして、ちゃんと「東京昆虫ムスメ」のような、物凄く面白いけどあまり有名ではない漫画もしっかり網羅すべき(重要)。
そしてユーザビリティにもちゃんと金をかける。
サーバー代はけちらないで豪勢に使って瞬時で高速で漫画を開けるようにする。
UIも外注に安くぶん投げて孫受けの下請けに適当に作らせるじゃなくて、ちゃんと頭を使って使いやすいUIにする。
スイッチポンでセリフが世界六ヶ国語に変化するとかすれば世界中で売れそうだ。
クールジャパン言うけれど日本発漫画キャラで世界的レベルなものは新しいものでも未だワンピナルトだし、もう10年以上日本発世界的キャラは出ていない。
ここらで自国のコンテンツを真面目に世界に広める努力をすべきだと思う。
海賊に任せるんじゃなくて。

ネット黎明期はそこらへんに音楽や映画やゲームが落ちているという実に世紀末な世界であり、それに対する規制も沢山行われてきた。
だがそれと平行して「海賊版使う方がめんどい」と言わしめるサービスもどんどん開発された。
音楽で言えばiPod、ゲームで言えばSteam、映画で言えばネットフリックなどなど。
そして結果的に海賊版は廃れて言った。

これはある意味ビジネスチャンスだと思う。
無論私も長らくリーマンやってきたので、業界慣例をぶっ壊すような企画を実現化する大変さは知ってはいるつもりだ。
国内で規制だ利権だ縄張り争いだしたがるのもわからなくもない。
だがそういうのをしているうちに日本の産業はAppStoreやらAmazonやらGoogleやらの黒船に軒並みひき殺されてきた。
漫画も同じことにならないことを切に願う。

…なんてことを消費者が言うのならばともかく描き手が言うのはなんとなく死亡フラグな気もするので、描き手としてはとにかく面白いと言って頂ける漫画を描き続けるしか無いのだが。
[ 2018/02/13 16:29 ] 漫画修行 6)次の連載~現在 | TB(0) | CM(2)

連載告知

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2月1日発売のヤングジャンプで「夜明け後の静」という漫画の連載が始まります。
明治時代を舞台にした変な漫画です。
何卒よしなに。

この漫画はネームの段階で色々な編集部に持ち込んだので、各編集部の評価を纏めておきます。

ビッグコミックスペリオール(企画を立てたところ)「面白いから外に出しましょう
ビッグコミックオリジナル「主人公はおっさんにすべき」
モーニング「面白いです」
ヒバナ持ち込む雑誌を間違えていますよ
イブニング「まず第一にヒロインの胸が大きいというのはよくありません。良いですか?ヒロインはあくまで美乳でなければなりません。巨乳枠はサブキャラとして用意し、お色気担当とするのです。ヒロインはアンタッチャブルでなくてはならないのです。わかりますか?わからない?良いでしょう時間はたっぷりありますからこの件については膝を突き合わせてじっくり語り合いましょうそもそも乳というのものはですね…(2時間経過)」
アクション「もう少しキャラを強くしたほうが」
コミックバンチ「お、面白い、ような、気が、します(自信なさげ)」
アフタヌーンヤンマガ向きですね
ヤングジャンプもっとエロく!

皆さんの感想もお待ちしております!
(出来ればヤンジャンのアンケート葉書に…!)

この作品を世に出すにあたり、ご協力・ご援助いただいた様々な人々・編集部の方々に深く感謝いたします。

集英社謝恩パーティー参加

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原稿に一区切り付いた(かなり自分に甘め査定)ので、参加。

集英社のエライ方が冒頭の挨拶で今年は海賊版対策に全力を出すと仰った。
さすが海賊がトレードマークのジャンプである。海賊を退治する海賊王。つまりドレイクだろうか。
そういえば今の出版業界は大航海時代と見えなくも無い。

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で、会食である。
これがやばい。
死ぬ程うまい。
このローストビーフがやばい。
いつもは1日250円くらいの食費なのでここで食い溜めをする。

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とりあえずごてごて盛って来る。
うまそうな肉があったので、これは牛のハラミですか?やっぱり時代は横隔膜っすよねとホテルの人に聞いたら子羊のうまいところの肉らしい。
格が違った。
この一皿で私の1ヶ月分の食費はありそうである。
その後はお楽しみのビンゴ…の前にプレゼンテーションである。

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どうやらヤンジャンの電子版が本格始動らしい。
出版不況といわれて久しいが電子も含めると市場は昔に比べ広がっているという話もあるにはある。
だが情報過多のこの現在、ただコンテンツを垂れ流しても面白い面白くない以前に新連載されたということ自体気付かれないことも多々ある。
特に電子漫画はその側面が強い。
そういう意味では電子版にジャンプというブランドを使えるのはマーケティング戦略的に正しいのかもしれませんね。
しかしながらこれまで業界を支えたトーハンなどの流通に対し紙で仁義を返すのも重要であり、また冒頭の海賊版云々の問題もあります。
そこらへんの市場を取り巻く環境を考慮に入れ、御社ではどのような販売戦略で来期以降を臨むのでしょうか。
電子という後追いよりもむしろそれ以外の新たな分野を追求するほうがマクロ経済的に正解だと思うのですが如何でしょうか。
と経済学士の私は担当さんに聞いてみるが、
「面白きゃ売れる。つまらなきゃ売れない」
と一蹴される。
むう…

その後はバブリーな景品で有名なビンゴ大会をする。
私はリーチは早かったのだが一つも取れず…残念。
ま、まぁここで運を使ってもね…!

しかしバブリーであることはバブリーな売り上げが作家に求められているということだ。
そう考えると薄ら寒いものがある。

その後漫画家の森田まさのり先生とお話しする。
私は所謂少年ジャンプ黄金期世代であり、当時ジャンプに載っていた先生の作品の「ろくでなしBLUES」で育った人間である。
子供の頃にこちらの漫画に触れ、子供ながらに第1話の完成度の高さに非常に感動し、もう余裕で100回くらい読み返している。
漫画ってええもんやなぁと思い、その結果が今に通じている。
この漫画に出会わなければ私は多分まだ真面目にサラリーマンをしていただろうし、そもそも漫画家になるという発想すら無かったろう。
漫画は人の人生を変えてしまう力があるのだ。おそろしい。
そして私の人生を変えてしまった方と同じ土俵に立つ日が来るとは、全く持って人生というのはわからんものである。

本当に人生わからん。
10年前の私は漫画家になるとは1ミリも思っていなかった。
10年後の私は何をしてるんだろうか…

[ 2018/01/19 23:45 ] 漫画修行 6)次の連載~現在 | TB(0) | CM(3)

見切り発車

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今はとにかく漫画の原稿を書き溜めねばならないのだが、今度の雑誌はやたらカラーが多いので、それをガシガシ描いている。
連載第1話の巻頭カラー、第2話の中綴じカラー、告知用カラー。
一巻分終わった後にまたカラー。
そしてテコ入れ用カラーみたいなのもあるようだ。

名も無き実績も無き新人が連載を始める場合、(多分)フツーは雑誌の真ん中あたりでひっそりと始まる。
勿論最初から白黒活版であり、見開きカラーなどはまずありえない。
良くて中綴じカラーだ。
なので連載が始まったことすら気付かれないことも多い。

そういう中で今度の雑誌は名も無き実績も無き新人にもバンバンカラーを与えてくれるので実に有難い。
…のだが、私はカラー絵は美術の授業とかを除けば生まれてこの方まだ5,6枚しか描いていない。
こんなレベルで週刊連載初めて良いものだろうか。
話作りもどうも中途半端であり、どうにも見切り発車である。
まぁ担当さんからは充分な時間を頂いていたのでサボりすぎた私のせいであるが…

ただ週刊は隔週や月刊などに比べて読者の反応が来易い環境なので、ライブ感が重要になると思う。
つまりオーディエンスのめまぐるしく移り変わる要求に即座に答えられなければならない。
いくら10年来暖めてきた構想などがあったとしても、第1話の人気が悪ければテコ入れ必至なのでその構想は無駄になる。
なので最初から深い構想をしておくのはどうせ無意味、行き当たりばったりで良いや。
故に作画も話しつくりも完璧超人化してから連載とかするより見切り発車でええんや、と自己肯定してみるが…

週刊ペースはやはり時間がない、というか本当に無い
いざテコ入れとなったとして、そのためにこれまで暖めていた構成を180度変えるネームを2日で上げるのはかなりきつい。
無理矢理上げた所でぐちゃぐちゃの話になるだけである。

というわけでやはり連載前までにあらゆる事態に対応出来るような引き出しを用意しないと、多分週刊連載を続けるのものすごくきつい。
割と時間に余裕がある隔週などの場合はインプットする時間もある程度確保できるが、週刊の場合慣れないうちはたぶん無い。

週刊連載は作画がネックと思っていたが、それ以上にいかに色々なものをインプットしておくかが特に問われそうである。
特にインプットせずに感性だけで湯水のようにネームが沸く文字通り天才的作家も居るが、私はそういうタイプじゃない。
インプットはそれなりにしてきたと思うがこれもまた作画と同じくらい青天井である。

うーんええんかなこれで…まぁやるしか無いのだが。
[ 2018/01/07 00:58 ] 漫画修行 6)次の連載~現在 | TB(0) | CM(1)